いちじくジャムの作り方

いちじくの生態

いちじくには雄と雌の木があり、果実をつけるものは当然雌の木です。実際に日本にあるいちじくの木は、ほとんどが雌の木です。実は、普通の果物と違ってイチジクの果実は花なのです。そのために品種改良はほとんど行なわれていません。

 

いちじくは成長が早いのが特徴であり、挿し木した年に実をつけ、1年で1~2mも伸びます。いちじくは落葉果樹ですが、他の落葉果樹に比べるとその休眠期間が異常に少なく、ほとんど無いかも知れないといわれています。

 

いちじくの木は排水性や耐水性がやや弱いため、水はけが良く、極度に乾燥しない場所でよく育ちます。普通、多くの植物は弱アルカリ性を好むものですが、いちじくは中性を好みます。そのため、いちじくを育てるためには石灰を多めに施肥する必要があります。他の果樹に比べると、いちじくの木は単純で生命力が強いため、栽培するのもとても簡単であり素人にも向いています。その反面、単純がゆえにデリケートな面もあります。

 

品種改良がほとんど行われないことから日本のいちじくの8割が「桝井ドーフィン」という品種です。栽培のしやすさや日持ちがよいことなどから、いちじくの中でも桝井ドーフィンは特に好まれています。あとの2割は日本に古来からあるといわれている「蓬莱柿(ほうらいしゅ)」です。果実は小さいですが、甘いのが特徴です。

 


page top